こんにちは、はむたまです。
今回はSIerに就職する上でやるべきことをまとめます。
この記事を読んだらわかること
- SIerとは
- SIerに入るために準備すること
- 就職・転職のノウハウ
- 転職するならいつがいいか
Contents
前提
こちらの記事に記載のした内容は一般的な就職活動として必要な準備について触れません。私がSIerで経験した知識をベースにまとめます。私がSIerで経験した知識をベースにまとめます。
就職活動する学生だけでなく、SIerに転職しようと試みる社会人の方に読んでいただければと思います。
ある業界の方や同業の方を悪くいうつもりはございませんが、誤解を招いた場合は申し訳ございません。
1. SIerとは
- 定義:System Integrator(システムインテグレーター)の略。企業のITシステムを企画・設計・構築・運用まで一括して請け負う企業。
- 主な業務:要件定義、設計、開発、テスト、運用保守、プロジェクトマネジメントなど。
就職活動のワークブックを参照すると上記のような記載があります。あっているのですが、実態とはかけ離れている部分があると感じます。
おそらくSIerに興味を持つ方の大半は、プログラミング経験がなくシステム知識に強い自信はないけど、ITについて学びながら上流工程に携わりたいから志望するかと思います。
志望理由として正しいのですが、実際の業務は上記にとどまらずもっと泥臭いことから先進的なものまであります。
2. ある1日の業務スケジュール
10:00 朝会
10:30-11:00 会議
11:00-12:00 作業時間1
12:00-13:00 昼休憩
13:00-14:00 お客さんとの打ち合わせ
14:00-15:00 会議
15:00-16:00 作業時間2
16:00-16:30 会議
16:30-17:00 作業時間3
17:00-18:00 会議
みてわかる通り1日の大半が会議です。会議の中にはお客さんとの打ち合わせをもとに次のアクションを考えるものもあれば、チームの生産性を上げるにはどうしたらいいか考えるものもあります。はたまた開発者が困っている課題を解決する相談の時間もあります。
正直このスケジュールで開発力が身につくはずがありません。そのはずで私の勤務先の社員は技術力があるとは到底言えません。
ではなぜ技術力がない社員であってもSIerに仕事を依頼するお客様がいるのでしょうか。
3. 必要なスキルセット
SIerに求められるスキルは大きく二つに分類されます。
- プロジェクトマネジメントスキル
- IT技術力
1のマネジメントスキルについては仕事をしていく中で着実に経験し、上達していきます。上達しない場合仕事を任せてもらえないので、、、
2の技術力は誰も教えてくれません。会社でe-learningはありますが、あくまでマネジメントをする上で必要最低限の知識が書かれたドキュメント研修です。自分でアイディアがあっても書けるようにはなりません。
え?それなら SIerにいる人はみんな開発していないの??と思うかもしれません。
これは違います。
任されたタスクの中で勉強しながら知識をつけるのです。
下流工程であれば実装、試験、リリース、運用保守
上流工程であれば企画、要件定義、設計
いずれのタスクも答えがあるわけではないので、自分で答えを探しながら勉強します。
なのでSIerにいてIT技術力がある方の大半は自分で多くの実業務を体験し、成功に導いてきた人たちです。
お察しの方なら気づいたかもしれません。
仕事を成功させることができればIT技術力は身につきます
でも初心者は判断に自信を持てずに仕事を成功に導くのが難しいじゃないか??
これもありがちな誤解です。
みんな初心者からスタートしていますが、失敗しながら何度も挑戦して達成していくものです。
かなりマインド的な結論になりますが、以下のスキルが求められます。
- プロジェクトで失敗しても何度も取り組む姿勢
- 周りの方に協力してもらうコミュニケーション能力
- ゴールに辿り着こうとする強い意志
本当にこれだけなんです。
3-1.技術スキル
実際に私が上記のマインドを持って仕事に取り組んだ結果得た知識は以下です。
〜インフラ〜
- NW
- セキュリティ
- OS
- DB
- DNS
- クラウド
- コンテナ
- 仮想環境
〜アプリケーション〜 - Java
- Javascript(NodeJS, TypeScript)
- selenium
- Jmeter
- Junit
- python
- C++
〜外部ツール〜 - Datadog
- Ansible/terraform
- Vault
- Kafka
- Cassandra
- OracleDB
- jenkins
- github
多いですか?少ないですか?
ただこれらの知識を総動員すればサーバを構築して何らかのアプリケーションをdeployして、公開し、サービスを開始することが可能です。
ただ冒頭にお伝えしたように技術力は仕事をする上で勉強していくものなので、アサインされた業務によって得られる経験は異なります。
3-2. 非技術スキル
IT技術ではなくてマネジメントスキルは仕事をする上で必ず求められます。SIerで働くということは多重下請け構造のどこかに位置することになるので、先方の依頼を受けて取引先に依頼することが求められます。
- メールやチャットでのライティング
- 相手の意図を汲み取ったコミュニケーション
- タスク管理
- 優先度付
- 阻害要因の洗い出しとスコープ調整
- リスクマネジメント
- 資料作成
- プレゼンテーション力
- 財務管理
- 稼働管理
- 契約製品管理
これが非常に言語化しづらく、答えもないスキルの大半です。
あるときはコストを重視する必要があれば、別の場合は期限を最優先にする場合もあります。
その時々で必要な要件を洗い出して仕事を進めるスキルと思っていただければと思います。
4. 求められる人物像
- チームで協力して仕事ができる
- 学び続ける意欲がある
- 顧客志向・課題解決志向がある
- 状況に応じて柔軟に動ける
↑募集要項等を見るとこんなような内容で記載がありませんか?
でもまさにSIerが求める個性や人物像としてはこの通りです。技術力より以前に、仕事をする上でトラブルが発生しても受け入れて、柔軟に対応できることが求められます。それには個人の失敗で発生することもありますが、大半は自分の手の届かないところで発生します。
正直この人物像で一生懸命仕事をしていけば、自ずとスキルは身に付きますし、理解できることが増えていきます。
なので就職活動前に心配して資格の勉強に従事することもいいのですが、それ以前に現職や学業で困難を切り抜けて、対応力を磨くことが必要です。
5. 就職活動の準備
5-1. 自己分析
- なぜSIerなのか(志望動機)
- 自分の強み・弱み
- 経験をどう活かせるか
就職活動には一般的な自己分析が求められます。
キャリアにおいて評価される、給料がもらえる以前に、やはり自分がどう思うかが非常に大事です。他ならぬ自分の人生の時間を使って
5-2. 業界研究・企業研究
SIerと広く言っても規模も仕事内容も千差万別です。大きな会社や営業利益率が高い会社が必ずしもいいとは限りません。自分にとってどこがいいかによります。そんな中でよくある切り口は以下かと思います。
- 元請け/二次請け/三次請けなのか
- ユーザー系SIer、メーカー系、独立系なのか
- 公共系案件に強い、金融系案件に強い、新技術に特化
どのフレーズが一番魅力的に感じたかで考えてみるのがいいかと思います。実際に就職に向けて調べる中で違うと感じたらそこで気づけてラッキーということなので、問題ありません。
私は元請けの大手SIerに勤めていたのですが、そこでの意見を軽く伝えます。
正直新しい技術を学ぶ機会は少なかったです。IT初心者には非常に親切な会社で研修や現場での優しいエンジニアが多く成長環境としては優れていました。しかし少し開発経験を積むと物足りなさを感じ出しました。そこで社内の次のキャリアを見渡すとやりたいことがないことに気づきました。
周りを見渡すとPMチックな働き方をしている方が大半でした。好きな技術軸や領域に特化して、そのスキルで市場に挑もうと思う方には向かない会社でした。しかしその会社での経験は非常にいいものです。実際に若手から開発経験を積んでIT理解は捗りましたし、若手から現場リーダを経験してマネジメントを学ぶことができました。
転職市場ではいくらの案件を何人の規模でどう回せたかを伝えると面接官に伝わりやすいです。なので転職するにはもってこいの経験を積めたと言えます。
皆さんが選んだ会社がどうなのか思ったことがあれば教えてください。
5-3. ポートフォリオ・成果物
SIerに入るとした時に大体聞かれることは、開発経験です。新卒の方であってもプログラミング経験はありますか?と聞かれます。
これは技術に特化していることを聞いているわけではなくて、単純に経験を伺っているものです。もちろん経験豊富で何か目的意識を持って取り組んだことがあればそれを熱く語るとプラスポイントかと思います。
私が入社した時友人に聞いた限りだと以下の話が多かったです。
- 個人開発・チーム開発経験(GitHubへのリンクなど)
- インターンやアルバイトでの実績
仮に新卒じゃなく転職でも同じことが言えると思います。今やAIが大東してきて簡単にアプリケーションをローカル環境にデプロイできるようになったと思います。わからないなりに生成AIと会話してアプリを作ってみるといいかもしれません。それをネットに公開する必要はなくても目的意識を持って取り組んだことにPDCAを回すと、必ず成果が出るかとも思います。
もし個人で何か考えて取り組むのが苦手だったら、企業のインターンやフリーランスの開発案件をやってみるのがいいかと思います。別に失敗しても特に問題になることはなく、失敗が当たり前だという中で依頼が来るので、自分を磨くにはちょうどいいかもしれません。
5-4. 面接対策
就活にしろ、転職にしろ、これが一番大事です。最近だとスマホやPCで音声認識アプリを入れて、面接官との会話を録音し、リアルタイムで生成AIにかけることで自己PRをアウトプットし、その内容を読み上げるだけの方がいると聞きます。
もちろん上記の方法はスマートです。しかしその人と隣で仕事をしたとして、チームの危機的な状況であなたに仕事を任せようと思うでしょうか。この目線が非常に大事です。
面接官もエンジニア経験があったり、話を聞いたりしています。なので志願者が現場に入った時にチームとうまくやって成果を上げるかどうかが肝なのです。いくら優秀な回答や説明ができても、滲み出る人間性がなくてはその人と仕事する価値はありません。
それなら生成AIでいいからです。あなたにしかできない、あなたならではの考えや熱くなれることを強く主張することがあなたの面接をうまく運びます。もちろん失敗しても落ち込む必要はありません。どの会社にもどの部署にも雰囲気の合わない人はいます。偶然そのタイプの人に当たってしまっただけです。次のチャンスを伺いましょう。
よくあるパターンはこれです。
- 自己紹介・志望動機の準備
- 技術面の質問への対策(基本情報・応用情報の内容)
- ケーススタディやグループディスカッションの練習
どれか不安なことはありますかね。
私はどれも特に難しいことはないと考えます。友達や家族と会話するときに、相手が困ってたらあなたは手を差し伸べますよね?そのままの優しさが人となりを出します。
「私はそもそも優しい人じゃない」なんて卑下している方は、胸に手を当てて考えてみてください。物心着く頃から優しくない人はいないんじゃないですか?
全員がそうではなくとも大半の方は誰かに優しくした経験があるはずです。その人に気に入られようとか、その人のためになりたいとか。まさにその気持ちを面接やグループディスカッションでやればいいのです。その動き方が仕事の仕方としてみられるからです。
小手先の時間管理やガクチカを一生懸命覚えるより、この人と働きたいと思ってもらうことが大事です。
6. 役立つ資格
IT経験を伝える上で強い格は非常にわかりやすい指標です。もし勉強して取得することができるのであれば取得してみてください。資格勉強は時間をかけて何度も過去問を解けば合格できるように設計されています。大学受験のように何年もかけて教科書を読み、過去問や模試を受けるくらいの強いプレッシャーがあれば余裕で合格するかと思います。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITIL、プロジェクトマネージャ試験
- AWS認定資格(ソリューションアーキテクトなど)
7. 入社後に期待されるキャリアパス
面接に受かってからが本番です。あなたは就職にしろ、転職にしろSIerを目指したのです。ならばSIerで活躍していく将来に希望を持ったのだと想定します。SIerの花形の仕事といえば、大きくに軸です。
①技術特化型のスーパーエンジニア
②問題解決、チームリードはもってこいのPM
これらの2軸のキャリアから派生する職位が以下です。
- システムエンジニア(SE)
- プロジェクトリーダー(PL)
- プロジェクトマネージャー(PM)
- アーキテクト
- コンサルタント
どれがいいとか悪いとかはありません。どの職場においても仕事はいくらでもある職位ばかりです。あなたがどの職位に興味を持ったかが大事です。なぜその職位になりたいか、なった上で何を成し遂げた以下が重要です。
8. 転職するなら何年目がいいか
SIerに転職するなら何年目がいいかについてまとめます。来る業種に問わず、早い方がいいというのが答えです。SIerは若い方が現場でバリバリ仕事をこなせて経験を積むことができます。今の職場が退屈でやりがいを感じないのならば一刻も早く転職すべきです。
給料がいいかわからない、激務かもしれないと心配になるくらいなら飛び込んでみるのがお得です。そこで大変な思いをするかもしれませんが、その経験が次のキャリアアップを実現する近道です。一番もったいないのはやりたいことがあってもまだいいかと先送りすることです。
気になったのならばすぐ行動して転職面談を受けてみてください。内定を勝ち取ってからいくかどうかを決めればいいのです。
まとめ
ここまで就職、転職においてSIerを専攻する場合のナレッジをまとめてきました。SIer以外にも儲かる、楽しい、かっこいい仕事はいくらでもあります。その中でもSIerがいいなと思うことがあれば、とことんやってみてください。もしSIerになった場合その先に見える景色はもっとシステム寄りになるかと思います。
皆さんが楽しいエンジニアライフを送れることをお祈り申し上げます。
ではでは。
