自宅のNW環境改善試作

自宅ネットワーク通信速度改善

概要

このページでは私が引っ越した後に直面した自宅のネットワークが遅い問題の解決策についてまとめます。お住まいのNW環境が遅いことで困っている方、なんとなくつながりにくいけど原因がわからないといった方が改善案を理解できることを目指します。

実施事項

  1. 既存のルータの実行速度の確認

    • Fast.comのページで通信速度の測定
  2. WiFiルータの不具合確認

    • 指定のランプが点灯しているか
    • 再起動
  3. 管理会社に問い合わせ

    • 賃貸物件に備え付けのWifiのため管理会社に質問
      ※自分で所有するWifiであれば不要です
  4. 有線LANを接続して通信速度の測定

    • LANポートに直接LANケーブルを接続し、Wifiが遅いのか切り分け
  5. 中継機の導入

    • 無線ルータの中継機を導入
  6. Wifiルータの変更

    • 最新のwifi7に切り替える
  7. 通信会社を変える

    • 最終手段です

詳細

上記の実施事項を進める中で細かい困ったことや気にしたポイントについて書いていきます。お忙しい方は上記の実施事項に従って一つずつ実施すれば解決します。

なぜか部屋によってYoutubeが見られない

私が困った課題は一つの賃貸物件でも場所によってYoutubeが全く再生できない場所があったことでした。Wifiがあるから2.4GHz帯に接続すればどの部屋でも同じように利用できると思っていたのですが、違いました。
本当にNWが原因なのか調べるために端末を再起動したり、他の端末で同様の事象が発生するか調べました。しかし状況は変わらなかったため、NWが原因ではないかと疑いました。

通信速度の測定

以下のような状況でした

  • Wifiルータのあるリビング  80Mbps
  • リビングの隣の部屋    70Mbps
  • リビングから遠い部屋   10Mbps
  • お風呂場         5Mbps
  • トイレ          5Mbps

実際にテレワークで仕事している時はもっと酷いこともありました。複数の端末で同時に作業をすると通信速度はさらに低かったです。

Wifiルータの確認

NWの環境が悪かったため、ルータの状況を調べました。マンション備え付けのWIfiで壁に埋め込み式のため、実際の端末は見ることができませんでした。簡易的に表示されたランプが点灯していることは見られました。
緑色のランプがバッチリ点灯してるので問題なさそうでした。

次にWifiルータの再起動を試みました。ランプがついている隣にスイッチがあることに気づきました。スイッチを長押しするとルータを再起動することができました。

しかし通信速度に変化はなかったです

管理会社に問い合わせ

備え付けかつ埋め込み式のため管理会社に状況を見てもられないか連絡しました。リアルタイムの実行速度は見れないけれど、再起動タイミングやログは見ることができるようです。
実際に再起動したタイミングで管理会社側のNW担当者はWifiが停止したことをリモートで確認できたようです。
継続して問題が改善しないことを伝えたことで、何も異常は起きていないとわかりました。

この時点で分かったことは管理会社はリモートでWifiルータの状況を死活監視できる。パフォーマンスは測定できないから原因は特定できない。

そこでルータから遠かったり、壁を隔てることで通信速度が落ちることに着目して、Wifiの通信規格の特徴を調べました。
するとWifiは第1世代から第7世代まであることがわかりました。
参考:こちらのサイトでWifiの規格について調べました。
https://office110.jp/lan/knowledge/wireless/wireless-fidelity/

かなり古いWifi5の規格

Wifi5は第5世代の通信規格の無線通信です。ルータはどの無線通信の規格に対応するかは値段や販売されたタイミングによります。今回私が苦労したルータは発売してから10年近く経っていたため新しい無線通信規格に対応しておらず、第5世代しか選択できませんでした。
第5世代の特徴はWPAという暗号方式と2.4GHz/5GHzの二つの通信帯域を支えることです。
今回の速度が遅い問題に関わるのは後者の方2.4GHz/5GHz帯域が支える点です。
2.4GHz帯のネットワーク帯は障害物があっても比較的干渉されにくいのが特徴です。
一方で5GHz帯は2.4GHz帯に比べて実行速度が大きく、スムーズなNW環境が売りです。5GHzが機能していることはリビングの近くで問題ないため、解決です。しかしで2.4GHz帯の障壁があっても干渉されにくいというのは実現されていませんでした。

メーカの不良ではなく古いルータは2.4GHzのNW帯域を使っても、電波を飛ばすルータの性能が足りず、距離が大きくなると通信速度が落ちる課題があるようです。
現状私の家で使えるルータは近くにいることが前提で、障壁がある場合に2.4GHz、何もなければ5GHzを使うというような使い分けでした。

ルータの更新を打診

管理会社にWifiルータが古く、しょぼい企画のWifiだから変更してほしいことを伝えました。しかし管理会社からの回答は満足するものではありませんでした。

「通信機器はマンションの共用部に格納されているためすぐには変更することはできない。リビングで使えるなら問題ないはずだ。ご不便おかけして申し訳ないが、NWは無事に使えるためマンション備え付けのWifiサービスは提供できているので対応不要としたい」

何をいっているのかと耳を疑いました。実際に賃貸物件全体で支えていないので賃貸物件の設計ミスではないかと指摘をしたら持ち帰り検討になりました。

管理会社の苦渋の決断

数日してきた回答が以下です。

Wifiルータを変えるのはコスト的にすぐに実行できないから、中継機の導入か、ものすごく長い有線LANを配備することで対応させて欲しい

少しまともな回答をしているように思いましたが、中継機を使ったことがなかったので優れた案なのか判断ができませんでした。一旦距離が原因ならルータの中継機をおけば解決する可能性はあったので、中継機案で承諾しました。

Wifiルータと中継機を使ってみて

実際に物が届いて設定してみると状況は一転しました。通信速度はリビングと同等に行かずともそれに近いレベルが実現できました。
具体的な数値は以下でした。

  • Wifiルータのあるリビング  80Mbps
  • リビングの隣の部屋    70Mbps
  • リビングから遠い部屋   60Mbps
  • お風呂場         40Mbps
  • トイレ          40Mbps

現状中継機に変更した段階で問題なく作業できているので問題は改善しました。私のケースでは中継機で解決しましたが、読んでいる方はルータの変更をしないと解決しないかもしれません。
その場合は高いかもしれませんが、通信規格で最新のものを選ぶことを意識してください。光回線のうち10G回線を引きたいと思っても古い規格で自宅に引くことができない、なんてことになりますので、、、

通信規格について勉強になったかと思います。
次にまた困ったら改善策を検討します。
ではでは〜

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